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女子20km競歩展望 2冠女王ガルシアレオンvs中国

2022世界陸上オレゴン大会で史上初の2冠に輝いた

ガルシアレオン(ペルー)が、中国勢の挑戦を迎え撃つ構図でしょう。

 

中国は男子選手もそうなのですが、自己記録は速いけど試合だと結果が出せない

という状態が続いています。

中国からエントリーしている3選手の自己記録は

Jiayu YANG 1時間23分49秒

Zhenxia MA 1時間26分43秒

Hong LIU 1時間24分27秒

それに対してガルシアレオン選手は1時間26分40秒

ただ、今回は「結果が出せない」確率は少なそうです

Jiayu YANG選手は20㎞競歩世界記録保持者で、2017世界陸上ロンドン大会金メダリスト

Hong LIU選手は、最近は年齢による衰えはあるものの五輪・世界陸上ともに金メダリスト

実績のある選手です。

 

今季Jiayu YANG選手は好調で、国内・国外で1勝ずつしています。

速いレース展開に持ち込んで、ガルシアレオン選手を早めに離して、

ガルシアレオン選手を35㎞競歩集中させたいところ。

ただ、深読みすれば35㎞で中国女子のメダル争いを有利にするために

あえて早めに諦めさせるレースはしないで、ガルシアレオン選手を後半までしっかりレースさせて疲れさせる、

という作戦もなくはないか。

 

ガルシアレオン選手としても、今季は35㎞競歩で世界記録を出しており

得意なのは35㎞競歩。つまり20㎞よりも35㎞の方が連覇の確率は高いです

女子は競技日が男子よりも日程が1日遅いので、

20㎞競歩からの回復という観点でも35㎞に絞った選手から比べると不利があり

20㎞をどこまで頑張るか?は悩みどころでしょう

 

今季海外勢は好調で、好タイムを連発しています。

日本からは藤井選手が出場しますが、今季ランク19位 

自己記録を当て込んでも15位です。

2019世界陸上ドーハ、2022世界陸上オレゴン、と連続で入賞してきています。

連続入賞を途切れさせたくないですし、過去よりも少しでも上位を狙いたい

そして、今回はずっと20㎞競歩を共に戦ってきた岡田選手がいません。

柳井選手が世界陸上に初出場しますが、8月5日ユニバーシアード終えたばかり

過度な期待は酷というものです。

 

レベルUPしている海外勢・岡田選手がいない、など

今大会は、藤井選手にとっては試練の大会となります

藤井選手入賞のポイントとなるのは、MONTAG選手(オーストラリア)

東京五輪6位入賞・2022世界陸上オレゴンではメダルまであと一歩の4位

いつも藤井選手のちょっと先に行く存在の同年代。

一緒に良いレースをすれば入賞争いが見えてきます。

 

日本チームにとっても来年のパリ五輪を占う上でも、この女子20㎞競歩は大事な大会になります。

 

マラソン男女混合競歩リレーが、パリ五輪では採用されるので

スピードのある女子選手、世界で戦える女子選手が求められています。

今の日本女子の世界からの現在地が見えてきます。

8月20日14:15‐スタート

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