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2022年世界陸上オレゴン大会 男子35㎞競歩展望 20㎞競歩よりも層が厚く厳しい戦い
50㎞競歩に変わって35㎞競歩の初めての大きな国際大会として
今年3月世界競歩チーム選手権がありました
それが世界陸上の前哨戦となり、レースの予測が出来るのですが
あまりにも、気象条件・コース状況がが違いすぎてしまっています。
3月世界競歩チーム選手権は、高温のオマーンでコースのアップダウンが激しく
初の主要国際大会での35㎞ということで様子見もあり、優勝タイムもかなり遅いタイムでした。
今回の世界陸上はマラソンで記録が連発する涼しい気温で、コースも平ら。
単純に参考になりえません。
今回の世界陸上。ペースが速くなる、これだけはハッキリしています。
女子35㎞展望でも書きましたが、速いタイムを持っている選手が有利でしょう
35㎞競歩で実績がある、というよりも20㎞競歩で実績がある選手が有利のような気がします
35㎞の今季タイムランクは以下の通りです
1. 川野正虎選手 2:26‘40
2. 松永大介選手 2:27‘16
3. 野田智弘選手 2;2718
4. ミゲル・アンヘル・ロペス選手 2:27‘53
5. マッシモ・スタノ選手 2:29‘09
上記の通り、今季TOP3は日本人選手です。
これを見ると日本人選手は有力に見えますが、前述の通りスピードのある20㎞競歩の選手が、
35㎞に出場することが少なくタイムを出していない、という側面があります。
実際に35㎞には強力な選手がエントリーしています。
ペルセウス・カルストローム選手(SWE)
今大会20㎞競歩で銅メダル、3月世界競歩チーム選手権35㎞金メダリストです。
スピードもあり、35㎞での実績もある、優勝候補と言ってよい選手です。
マッシモ・スタノ選手(ITA)
東京五輪で今大会20㎞競歩連覇した山西選手を破って金メダルを獲得した選手です
20㎞競歩にエントリーするかと思いきや、まさかの35㎞へのエントリー、速く・強い選手です
ミゲル・アンヘル・ロペス選手(ESP)
15世界陸上北京20㎞競歩金メダリスト、21年ヨーロッパカップ20㎞競歩で銀メダルを獲得するなど
まだまだ実力は衰えていません
エヴァン・ダンフィー選手(CAN)
リオ五輪で荒井選手と死闘を繰り広げたので日本でも有名な選手です。昨年の東京五輪でも最後に素晴らしいスパートをみせて
銅メダルを獲得しました。前回世界陸上ドーハ大会50㎞競歩で銅メダル。有力なメダル候補です。
ダウィッド・トマラ選手(POL)
東京五輪金メダリスト、50㎞という長丁場を独歩で逃げ切り「トマラ、止まらない」レースをしました。
こんなレースが出来るのは実力がある証拠です。金メダリストとしてどんなレースをするのか注目したいと思います。
他にも
17年世界陸上ロンドン20㎞競歩金メダル・エデール・アレバロ選手(COL)、16年リオ五輪銅メダル・サイオ・ボンフィム(BRA)
12年ロンドン五輪銀メダル・エリック・バロンド選手(ECU)
実は35㎞競歩の方が20㎞競歩よりメンバーがそろっている印象です。
圧倒的な優勝候補は存在せず、レース展開も固まっていない種目なので
どの選手にもチャンスがあり、伏兵が勝ってしまうことも予想されます。
20㎞競歩の実績のある選手、50㎞競歩で実績のある選手が混在し、層が厚くなっています
20㎞競歩に負けないスリリングなレースになるでしょう!
最初から最後まで目が離せないレースになること間違いなしです
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