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東京五輪 男子50㎞競歩展望
朝5:30の札幌市内はやはり涼しい、
そして、8時を過ぎたころには暑さが酷くなり始める。
この気象変化をどう味方につけるレースをするか?がポイントになりそう。
涼しいうちの前半にペースを上げて、後ろとの差を作り、
暑くなった頃には、後方集団も「暑さ」「疲労」から追い上げが難しく
逃げ切れる、という戦い方も出来る。
ただ、これは最初にある程度ハイスピードで逃げないといけないので
スタミナを貯める、ということが出来にくく、
暑さも加われば自分の予想以上にスタミナが奪われる
加速度的にスタミナは奪われスピードも落ちる
しかし、金メダル候補ディニズ選手(フランス)はこの戦い方をしてくると予想する
リオ五輪ではこの戦い方が不発し、後半は倒れるまで失速した。
しかし、翌年の世界陸上ロンドンでは圧勝となった。
気温条件は東京の方が厳しいが、リオ五輪の経験から
どれくらいペース感覚で歩けば、最後までもつか?は掴めているのは大きい。
暑い世界陸上ドーハは早々に棄権したこともプラスに働くだろう
先に行く、ディニズ選手
その後ろ姿を見ながら冷静にレースをするであろう
リオ五輪金メダル、トス選手(スロバキア)
メダル候補、ダンフィー選手(カナダ)
日本選手もメダルを狙うならこの集団に着くだろう
このディニズ選手を追いかける集団が、どれぐらいの距離まで
ディニズ選手を逃がすか?(差を広げられるのを許容するか?)
これもレース結果を大きく左右する
ディニズ選手は負けはしたものの、
2016年リオ五輪では25km地点で2分20秒差をつけており、
ディニズ選手圧勝した
2017世界陸上ロンドンでは25㎞で3分の差が2位とついた
今回はおそらくディニズ選手はそこまで逃がしてはもらえないだろう
理由は2つ
・五輪最後の50㎞というモチベーション
・ディニズ選手の年齢
誰もが最後の50㎞だからこそメダルは欲しい、
勝敗が見えるような決定的な差は作らないようにしたいはず
そして、いくら先行逃げ切りが得意なディニズ選手といえども43歳
ひょっとしたら、逃げたくても逃げれないかもしれません。
ただ、ディニズ選手以外にも前半の涼しさを利用して
先行したい!っと考える選手はいるはず。
40㎞地点までは、第2グループまでチャンスがある
史上最もスリリングな男子50㎞競歩となりそうです。