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2015年世界陸上北京大会 日本競歩初のメダル獲得!20㎞競歩が感じた壁 50㎞競歩が乗り越えた壁 競歩のテレビ解説者としての解説の歴史を振り返る④
今村さん(現競歩強化部長)が1991年世界陸上東京大会で
7位入賞をしてから、24年。
メダル獲得をするチャンスを幾度となく逃してきた日本競歩に
ようやくメダル獲得という瞬間が訪れました。
実は前回大会にその布石が50㎞競歩ではありました。
それは谷井選手と荒井選手の世界陸上モスクワ大会での入賞争い
結果は谷井選手が8位入賞でした。
しかし、この経験が高いレベルでの競り合いが日本選手に自信を作り
北京での銅メダル争いに日本人選手同士で競れたのがよかったと思います。
普段の合宿と同じような状況を作り出し、日本人初メダルを獲得するという
強い気持ちの競り合いが前回大会金メダリストを寄せ付けず
谷井選手の銅メダル獲得に結び付きました。
実はこの大会、競歩チームにとっては決して良い流れではなかったです。
20㎞競歩でメダルの期待が掛かった20㎞競歩世界記録保持者の鈴木選手の棄権
出場した藤沢選手は世界ランク6位・高橋選手は世界ランク4位でした。
つまり、メダル獲得の期待があり、少なくとも前回大会に続き入賞は確実!っと
思われていましたが、結果は入賞0、世界が甘くないと痛感させられました
藤沢選手の13位が最高で、入賞までわずか14秒という僅差でした。
藤沢選手は私がコーチをしていたので、競技場で9位で入り
「あと一人抜けば入賞!リオ五輪内定!!」
っと思っていたらあれよあれよと抜けれていく展開に
解説でイライラの感情を隠せずにいました(苦笑)
※後日、伊東浩二さん(元100m日本記録保持者)に
「うちの嫁さん(元マラソン代表鈴木博美さん)が、競歩の解説の人、すごく怒ってたねぇって言ってたよ」っと言われ。。。
モスクワで感じさせた「日本競歩の飛躍」がメダルという形で結実させた
日本競歩の歴史的な瞬間であり、同じくメダル獲得
を期待され続ける種目へとなった大会となりました
失意の20㎞チーム