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大阪国際女子マラソン 松田選手の好走が名古屋ウィメンズマラソンの注目度を一気に上げた、優勝以外の理由
大阪国際女子マラソンで、松田選手が選考記録を上回り
見事に優勝を果たしました。
五輪に掛ける思いが伝わってくる素晴らしい走りでした。
では、松田選手はほぼ五輪確定なのか?と言われれば
ほぼ確定とは言い難い、というのが正直なところです。
陸上競技を知っている人なら良く知っている選考で
例えば3組3+4(3組先着3名プラスタイム順4名という意味)
という、次のレースへ進むための仕組みがあります。
つまり、大人数の参加者を3つのグループに分けて競争し、
そのグループ毎に上位3名が次のレースに進め、なおかつ3つのグループ全体を通してみて
次のレースに進めなかった中から、タイムで速い上位4名も次のレースに進めるというものです
この4名が+4(プラス4)ということです。
こうなると、走る順番で最初の方のグループは必然的に速いタイムになります。
速く走っておかないと、最後の方のグループと違ってプラス4着になるのに
どれぐらいのタイムで走れば良いかがわからないからです。
最後のグループとなる選手は、例え3着以内に入らなくても
何分以内で走ればよいか?を目指して走れば、プラスで拾われるので
次のレースに進みやすくなるからです。
今回の女子マラソンの選考に当てはめると松田選手は
少しでも速く走っておきたい最初の方のグループの選手と言ってよいでしょう
3月に走る選手は、2時間21分47秒を目指して走る事ができます。
そのタイムを1秒でもクリアすれば松田選手ではなく、その選手が選ばれることになります。
もちろん、それは容易なことではありませんが
しかし、男子選手よりハードルは高くないです。
男子選手は、日本記録を更新するタイムが最後の3枠目になるのに必要ですが
女子マラソンは歴代6位の記録となる松田選手の記録を抜けば良いのです。
日本記録の更新でなくてもよい。
松田選手が後半タイムを伸ばせなかったことに安堵した選手は多いと思います。
松田選手としても正直、限りなく日本記録(もしくは更新)に近づけたかったのが本音でしょう
これぐらいのタイムなら、名古屋に照準を合わせた選手も何とかなるかも!
っと思っているでしょう。
そして、松田選手はナイキの厚底ではなくNBの三村さん(元アシックスのシューズ職人)
のシューズを履いて出場しました。
もし、名古屋で厚底のシューズを履いた選手が松田選手のタイムを破って優勝したら。。。
22㎞付近でハイペースで無理と中止し、名古屋に照準を合わせ直した
福士選手が厚底シューズで出走したら。。。(大阪では厚底シューズではなかった)
ナイキを履かなかった松田選手の好走で、3月の名古屋への注目度が一気に高まったのは確かだと思います