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手術をしたはずが,、目覚めたら脳梗塞を発症していた ウォーキングトレーニングをしている脳梗塞の方との対談①
脳卒中(脳梗塞)の方との対談です。
大きな病になったことがなかったり、大きな障害が無いことは
とても幸せなことです。
ですから、大きな病や、障害を経験している方の「本当の気持ち」を知ることはできません。
しかし、その言葉に耳を傾けることで「想像」をすることは出来ます。
その想像をすることで、「痛み」や「苦労」に想いを馳せ
「思いやり」を持つことが出来ます。
そして、困難な状況にも立ち向かう、その姿には「勇気」を感じ取ることが出来ます。
対談をさせて頂いた、Nさんは前向きな方です。
ですが、「弱さ」も病気に対する「恐怖」も素直に語ってくれています。
動画だと順調にウォーキングが上達しているように感じる、と思います
写真の素敵な笑顔に、症状が軽いのから良くなったと思う方もいるかもしれません。
対談は連載をしていきますが、最初は「強さ」や「前向きさ」を感じるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。4回くらいの長い連載になると思いますが、
この対談が、多くの方に読んで頂いて、自分も頑張ろう!って思ってもらえたら嬉しいです。
柳澤:今日は、ありがとうございます。今日は、ちょっと突っ込んだ質問もして、失礼なことや答えにくいことも
お伺いするかもしれませんが、その時は遠慮なく仰ってください!
実は、Nさんの写真が「本当に片麻痺の方?だとしても、症状が軽いんじゃない」って言われるんですよ
普通は片麻痺だと発症した側の口角が下がるのに、笑顔が素敵なのはおかしいって。
Nさん(以下N):そうなんですか(笑)
もちろん、口角は下がるし、どうしても口元が緩みます。だから外食はほとんどしないし、してもハンカチは常に手に持って口元を拭いてますよ
柳澤:決して症状が軽い方では無いですよね。私もNさんをご紹介頂いたお医者様に脳梗塞の患者さんとすれば、どれぐらいの重症度ですか?ってお伺いしたら、「中の中」という回答だったので、決して軽い方では無いんだなっと思いました。
少々踏みこんだ事もお伺いしますが、病気になられた、いきさつは?
N:4年前(62歳)の時の会社の健康診断で心臓に雑音があるって言われたんですね。それで手術をする事になったんですが、最初は直ぐ退院出来ると思ってました。それまで健康診断で中性脂肪とコレステロールとか数値が悪かったことはなかったです。それに運動も好きで自転車にも良く乗って、200kmとか300kmとか良く乗ってました
柳澤:じゃあ、健康にも自信があって、病気も手術をすれば直ぐに良くなると。
N:ハイ、思ってましたね。だから手術の3日後には仕事の予定も入れてましたから。
柳澤:凄いですね、手術の3日後ですか?お仕事はどんなお仕事だったんですか?
N:アパレルの営業でした。パリコレとかニューヨークとか、海外出張も多かったですね
病気らしい病気もした事もなく、いきなり手術の診断だったのでビックリしました。
心臓の手術は無事に終えたのですが、目が覚めて、何かおかしいなって思ったら看護師から手術後に脳梗塞を発症したと告げられました。
柳澤:寝て目が覚めたらいきなり!だったんですね。病気を受け止めるとか、受け止めないとか、でないですね。
ちょっと想像もつかないんですが、一番大変だったことは?
N:座れないし顔も洗えなし立つことも出来ない、一番大変なこととかって言いようが無いですね。何も出来ないんで。
柳澤:そうですか…
柳澤:すぐリハビリが始まったんですか?
N:すぐに。
柳澤:どうでした、すぐにリハビリを受け入れることは出来ました?ほんの数週間前まで普通に動いていた身体が突然動かなくて。
N:はい、リハビリをしている時が一番心が穏やかでいられましたね。逆に。
柳澤:やはり先々への不安は大きかったんですね。
N:リハビリをするしか前に進めない、って思っていました文句を言ってもどうにもならないし。そして、1カ月後にリハビリ専門の病院に転院し、そこからが本科的なリハビリが始まりました。
つづく。