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20㎞競歩日本のエースが海外での初表彰台で見せた可能性と課題
ニュースとしてまったく話題になってませんが、
今年の20㎞競歩日本選手権優勝し5連覇を成し遂げた
高橋選手が、先週末にポルトガルの試合で3位に入賞しました。
このことの意味は非常に大きいです。
高橋選手は、五輪・世界陸上と自己記録は常にトップ3以内でありながら
2度の世界陸上(47位・14位)、リオ五輪(42位)ともにまったく結果が振るいませんでした。
世界大会で結果を出せないでいたのですが、
ここで表彰台に立てたのは大きな自信になったでしょう。
今まで、国内でどんなに良い結果を出しても
自信につなげることが出来ませんでした。
そして、後輩達に海外で大きな結果を出され続け(池田選手の世界チーム選手権20㎞優勝、山西選手のアジア大会銀メダル)
高橋選手が自分のメンタルの弱さと向き合って
海外で試合をして結果だしたのは大きいと思います。
ただ、更なる飛躍のためにあえて苦言を呈すなら
やはり勝たなければいけなかった、っと思います。
このポルトガルの試合での優勝したのは世界陸上金メダリストのアレバロ(コロンビア)
2位は、昨年までジュニアのディエゴ・ガルシア(スペイン)
この2名と高橋選手の自己記録を比較すると
アレバロ 1時間18分53秒
ガルシア 1時間19分18秒
高橋選手 1時間17分26秒
1分30秒以上、自己記録では優位です。
この結果を海外の選手が見たときに、速い選手だけど強い選手ではない
との再認識をさせてしまったと思います。
海外でも日本でのレースのように「強い心」つまり【勝てるという自信】
を持って戦えば、高橋選手なら絶対に勝てると思います。
「表彰台に登ればいい」「入賞すればいい」と思ってレースをすれば
その弱気を海外勢は見逃さず、一気に足元をすくわれるでしょう
一皮むけた感じがする3位に、
今年の世界陸上ドーハ大会が、俄然楽しみになりました!