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ウォーキングブログ
LT値(乳酸性作業閾値)を知ることは自分を知ること
科学的なトレーニングのアプローチは、よく行われています。
私も現役の頃は良くやっていました。
半年に1回は必ずLT値を計測にいきました。
LT値とは乳酸性作業閾値です。
つまり、疲労物質と言われる「乳酸」が大量に出始める数値です。
その数値を知っておくと、自分の試合でのレースペースがどれぐらいが
適切なペースなのか?ということを知ることができるのです。
測定の方法は、4分間トレッドミル(ルームランナー)の上にのり、指先から採血をします。
これをペースを徐々に上げて4回おこないます。
4回目はオールアウトさせます。
端的に言えば「もう、これ以上は無理!」というペースまで最後の4分は上げていきます。
それでも4分を超えても粘るようなら、傾斜を上げてとにかく心肺的に「もう、これ以上は無理」
ところまで追い込みます。
ですから、非常に過酷な測定です。
この測定で乳酸がどれぐらいのペースで出始めるか?追い込み切ったときはどれぐらいの量がでているのか?
これがわかるのです。
この手法はスポーツ科学では非常に一般的な方法で、オーストラリアに1年間コーチ留学をしていたときも
オーストラリアの科学チームが、コーチと一緒に試合前に選手にこの測定をさせて
試合前のペース設定に組み込んでいました。
ただ、このLT値の測定。なかなか一般の方がこの測定を受けるというのは
難しいです。
一部フィットネスジムなどで、有料のサービスとして行っているようですが
おそらく上記のような手法までは、怪我やアクシデントのリスクもあるので
もっと簡易的な感じでおこなっているとおもいます。
そして、わざわざそんなオールアウトさせるような測定をしなくても
たくさん行われている測定なので、統計的に乳酸の出るタイミングが分かってきています。
それは、最大心拍数の70%が乳酸の出始めるポイントだと言われています。
(220‐年齢)×0.7=乳酸の出始める心拍数
上記の通りの式で、おおよその乳酸が出る心拍数を知ることができます。
あとは上記で計算をした、心拍数のペースがどれくらいのペースか?
というのを、実際にウォーキングをして当てはめれば良いのです。
100%正確か?と言われれば、もちろんそんなことはありません。
上の計算式だけだと、私がトレッドミルで測定したほどの正確性はありません
あくまでも統計的な数値なので、個々にカスタマイズされたものとはいえません。
ただ、一つの参考にはなるので、ウォーキングの際に心拍数を摂る
習慣を持つと科学的に自分のウォーキングを評価しやすくなるのでおススメです。