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競歩のモーションキャプチャーから分かること④ 競歩の「速さ」「楽さ」の秘密
モーションキャプチャーで正面から競歩を捉えた瞬間です。
左の腰に体重がのり、右の腰が脱力されている瞬間です。
真ん中、赤い線は地面への「力の強さと方向」、つまり「地面を蹴っている向きと強さ」です
身体の中央に向けて、まっすぐに頭の辺りまで伸びています。
よくウォーキングの本で地面を強く蹴りましょう、をすれば、
右足のかかとはもう少し浮き上がっていなければなりませんが
キャプチャーをみるとそんな様子はありません。
しかも、このモーションキャプチャーは時速15㎞のスピードで撮影したものです。
普通のウォーキングよりも速いのに、地面は蹴らない、のです。
骨盤に体重が載るの、という動作で、骨盤に力が入ったままだと
キャプチャーのように左の腰の位置は上には上がりません。
つまり、地面に力を伝えるという「一番力が入る瞬間」でありながら
骨盤自体はリラックスをしている、ということなのです。
ここに、競歩の「速さ」・「楽さ」が集結しているのです。