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トレーニングは、質なのか?量なのか?

トレーニングの方法論は
コーチ・トレーナーの経歴によって、様々な考え方があります。

日本人はその生真面目さから、量に頼るトレーニング方法をしてきたと
考える人は多いようです。
最近は、トレーニングは質だと、唱える方が増えてきたなぁ、と感じています。

Facebookの投稿を見ていると、
トレーニングは質だ!という方と
トレーニングは量だ!という方の傾向がなんとなく見えてきます。

トレーニングは質だ!っと唱えるのは
一般のランナー・学生を指導するコーチ・トレーナー
(あとは、量ばかりをさせてしまった弊害で疲弊して引退する選手をみてきた
コーチとかトレーナーも・・・)

トレーニングは量だ!、と唱える傾向にあるのは
強化の現場(日本代表クラス)の方たちに多いかなぁ、と感じています。

これは、トレーニングは質だ!という方法でたどり着ける場所と
質だけではたどり着けない場所を目標にしている、レベルの差だと
感じています。

残念ながら明らかにマラソンのレベルは落ちました。
マラソンの選考で、アテネ五輪の頃は男子では2時間8分台を出しても
選考されなかった選手もいました。
シドニーのときは、女子マラソンで2時間22分台でも選考から外れた選手もいました。

しかし、リオ五輪では男子は10分をやっと切れるレベルでも代表になり
女子マラソンも22分台は福士選手だけでした。

ある、マラソンの五輪代表だった選手に話を聞くと
「今の選手は量が足りない」
っと、言います。
高橋尚子選手も同様のコメントを残しています。

競技種目に違いはあると思いますが、
個人的にも持久系の種目には、ある一定の練習量というのが
必要になると思います。

一般のランナーを指導するコーチ・トレーナーとしては
アスリートよりトレーニング時間の確保が難しい一般ランナーには
どうしても、量より質、という指導になってしまうのは仕方がないでしょう。

そして、それでもたどりつける目標、なのであればトレーニング量は少ない方が
効率的は当然です。

ちょっと、残念だなぁ、と思うのは
それを五輪を目指すアスリートにも当てはめようとするコメントをブログとかで
発信するトレーナーがいることです。

そのトレーナーは前述のマラソン五輪代表のコメントや高橋尚子さんの
コメントをどうとらえるのか、聞いてみたいなぁ、っと。
日本のマラソン復活は、ランニングを一般ランナーに教えている人たちにも
明らかに追い風になるのだから、決して他人事ではないと思います。
そうなると、量という話からも逃れることは難しくなります。

そもそも、トレーニングの「質」にもレベル感があります。
そして「高い質」のトレーニングができるようになるにも練習が必要です。
その高い質のトレーニングが出来るようになるためにも、

「質+量」は必ず必要になります。

一般のランナーに指導するときに、「質」という言葉だけを
使うのは非常に耳障りも良く、専門性の高い練習をしているように思わせるでしょう。
ですが、目標達成のための効果的にポイントをついている指導なのかなぁ、っと
思えたります。

トップアスリートの現場の知識や方法を、一般の皆さんにアレンジして活用し
トップアスリートと一般の人を近くしたい、という気持ちが強い私としては
「質」だけを唱えるのは違和感があります。

そんな、私の意見は・・・

効果的に結果を出すのは、「質+量」です。
早い話が両方なのです(笑)
つまり、物事の上達に、近道はありません(笑)

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