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競歩に向いている人
こんにちは、カシュウです。
去年くらいに、都内で開かれた競歩の講習会に個人的に参加してきました。
講習の前半の方で「競歩に向いている人はどんな人だと思いますか?」という質問がありました。
多くの人達は、「持久力がある人」、「我慢強い人」、「柔軟性が高い人」と言っていました。
僕もそのような身体的・性格的な要素を想像していたのですが、講師の方が言った一言は意外でした。
それは「モノマネが上手い人」とのことでした。
確かに一般の人が、競歩の動きを口で説明されただけではできません。
ほとんどの人が誰かの歩きを見て技術を取り入れます。(それは身近な先輩であったり、日本代表であったりするでしょう。)
つまり、誰しもが全身を使ったモノマネから入るということです。
自分の経験に置き換えても全くその通りだと思いました。
僕の高校は四国で一番競歩が強い学校だったので、毎年競歩で全国大会に行く選手がいるのは当たり前という恵まれた環境にありました。
僕は高校に入るまでは競歩を写真でしか見たことがありませんでしたし、高1の間は短距離選手でした。
高2の夏に競歩を始めることになったので、それまでの遅れを取り戻すために必死で全国レベルの先輩の歩く姿を観察・分析していました。
その習慣は大学に入っても変わらず、一緒に練習させていただく大先輩の後ろを歩きながら、フォームを見ることのみに集中していたので今の僕のフォームがあるのだと思います。
やはり大前提のルールがあっての競争だし、非日常的な高い巧緻性を必要とする動きなので自己流の前に速い人を見て学ぶという姿勢は忘れてはいけないと思いました。