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世界競歩チーム選手権 View 女子20km競歩
世界競歩チーム選手権
女子20km
女王劉選手が圧倒的なレースをしました。
劉選手は世界記録保持者です。
昨年2015年の世界陸上北京大会でも、圧倒的な強さをみせましたが、彼女の時代がまだまだ続く
と感じさせるに充分なレースでした。
序盤はペースを上げずに4-5人の先頭集団の中でレースの展開を伺い、
無理して劉選手に付いてきたと思われる選手が苦しくなってきたところでペースアップ。
相手が「ここでペースを上げられたら困る・・・」というタイミングです
さすがペースの上げどころを良く分かっていて、相手が一番ダメージを追うペースの上げ方です。
それでもメキシコのマリア選手が果敢に劉選手に付いていきましたが、実力差は歴然でした。
ですが、メキシコのマリア選手のチャレンジはきっと五輪にもつながる良いレースでした。
負けてもチャレンジするというのは、選手の経験値を高くします。
しかし、疲れの見えたマリア選手に地元イタリアのジョルジ選手が追い付いてきて
熾烈な2位争いがラスト2kmで展開され、結局は追い付いたジョルジ選手が
無理が祟って失格となってしまいました。
イタリアチームの横で給水のサポートをしていたので、イタリアチームのコーチがペットボトルを
乱暴に投げ捨てたので、「失格してまったんだな」と直ぐに分かりました。
イタリアはジョルジ個人のメダルも逃し、その結果、団体でもメダルを逃してしまいました。
これが競歩の難しいところですが、戦術的な要素の大きなところです。
コーチがジョルジ選手に的確にアドバイスをし、無理をさせず銅メダル狙いに切り替えて
ジョルジ選手に指示を出せれば個人-団体ともにメダルを獲れた確率は高かったでしょう
競歩は個人種目という陸上の中でも、チーム種目的な要素が大きな種目だと改めて感じさせられました。
日本の女子選手は世代交代の狭間で苦労をしている状態です。
残念ながら女子のエースが出場出来ませんでしたが、
エースに頼っていては底上げが出来ません。
ぜひとも次につなげて欲しいです。