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世界競歩チーム選手権 View 男子50km
男子50kmにぢ元イタリアのシュワッツワーが出場し、優勝しました。
実はシュワッツワーは、前回のロンドン五輪直前にドーピング違反となり
3年半の試合への出場停止を明けての優勝です。
地元イタリア開催ということもあり、コースの柵には横断幕が張られ、多くのイタリア人が声援の中での優勝でした。
ゴール後にコーチを抱え上げ絶叫し、目頭を押えていました。
美談となるような話ですが、各国の選手の反応は非常に冷ややかです。
ロシアの問題もあり、ドーピングをした選手に対して同じ選手として許しがたいようです。
シュワッツワーが少しでも罰則を緩くしてもらいたいために言い訳を2転3転させたり、
1回しかドーピングをしていないと言い続けた事が、他の選手からみれば真実を語っている
と感じられなかったのが大きな要因です。
個人的な感想では、シュワッツワーのゴールを見てちょっと感動しました。
選手にとって五輪を棒に振り、試合に出れないなか練習を積むというのは
並大抵の精神力ではありません。
ドーピングが確かに絶対にしてはいけない違反ですが、ドーピングをしたからと言って
寝てるだけ強くなる訳ではありません。
厳しい練習はどちらにしてもしないと勝てないのは事実です。
それに彼は罪を償いました。
その人間を「一度罪を犯したのだから、悪い人間で
またやるに違いない的な発想は淋しいことです。
しかし、シュワッツワーの復活で日本の五輪で置かれる状況は厳しくなりました。
それは、五輪のメダル候補が群雄割拠なりました。
今回の好タイムでドーピング違反から復活のイタリアのシュワッツワー
世界陸上北京で途中トイレに歩きこみながら圧倒的な強さを見せたスロバキアのトス
世界陸上-五輪でメダル獲得率が90%以上という抜群の強さを見せるオーストラリアのタレント
五輪の出場が許可されると言われている競歩帝国ロシア勢
そして、日本に初めてのメダルをもたらした谷井選手…
確実にメダルを獲得するタレントに選手に聞いてみました
「これでメダル争いが混沌としてきたね、何分くらいじゃないとメダルを獲れないと思う?」
と聞いたら、
「3時間36分くらいじゃないかなぁ」という返事でした。
もちろん、リオの暑さも考慮してです。
…
……
日本記録を4分近くも更新しないとたどり着けないタイムです…
もちろん、日本選手に不可能だとは思っていません。
谷井選手-荒井選手-森岡選手、日本の選手は非常に高いレベルにいます。
その3人が競えば自ずと出せるタイムだと考えてます