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新型コロナウィルス、運動(ウォーキング)で免疫力を高める方法 なぜ、運動で免疫力があがるのか?
運動と免疫能力向上
新型コロナウィルスに、どう運動を活用するか?
ネットではどうしても未確認の情報が蔓延するので
論文や出展を明確にして書いていきたいと思います。
「免疫能力」と言ってもかなり幅が広いですし、論文なので難しく断定した言い方はしません。
ですので、なるべく分かりやすい言葉で書いていきたいと思います。
=運動が免疫力を高める!=
とは、よく聞く言葉です。
こんな論文があります
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1997814
ロマリンダ大学医療センター(アメリカ)英文なのでさっぱり分からない
と思うので、簡単に説明すると、
この実験では
15週間早歩き45分間したら、36人のあまり運動しない肥満気味女性の免疫力が向上した(T細胞と免疫ブログリン)
という結果が得られた測定です
(T細胞とは、ウイルスなどに感染した細胞を見つけて排除します。T細胞は、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御性T細胞の3種類があり、それぞれ司令塔、殺し屋、クローザーの役割があります)
この辺の研究結果が運動すれば免疫力が上がる、ということの一般的な論拠です。
早稲田大学スポーツ科学学術院 赤間教授 は「免疫力を高める運動」とはで以下のように仰っています
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/sports_121203.html
同じく、同学術院 枝助教授も
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/science_160222.html#cite_note-3
お二人とも、1日7000歩程度の運動が、免疫力を上げるのに最適で、運動習慣があればワクチンの効きも良くなる
っと書いてあります
お二人の記事からも免疫グロブリンが運動している人は多いのが分かります。
この免疫グロブリンが多いとそれこそ粘膜に強い!
免疫グロブリン(5種類ありますが、そのうちの1つはウィルスが粘膜に 病原微生物の排除に働きかける)
ただ、なんでも運動すれば良い!という訳ではありません
そこは慎重に論文を読み解く必要があります。
なんでも運動をすれば良い、というわけではなく
運動強度の高い(要はきつい運動)は、NK細胞を急激に上昇させます。
NK細胞は免疫系では最強細胞、聞いたことは皆さんもあるかもしれません
※NK細胞 ウィルスを攻撃して破壊する(https://www.meiji.co.jp/yogurtlibrary/laboratory/report/1073r1/02/)
このNK細胞は高強度・短時間の運動直後は、通常の6倍まで上昇するが、
次第に運動前の半分にまで減ってしまいます。。。
そして、前述の免疫グロブリンも長時間の激しい運動(マラソンなど)をすると低下して
回復するのに2日間程度掛かるというデータがあります
(参考論文https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/1/1/1_1_31/_pdf)
「マラソンやトライアスロンのような過酷な過酷な持久系運動では競技終了後2週間で50-70%の選手が感冒症状を呈しそのリスクは通常の2-6倍にもなる」
とも記述があります。
私の体感値や経験でもこのデータは間違っていないと思います。
きつい練習が続く、長い距離の練習が続くと疲労からか
体調を崩すのは珍しくなかったです。
長い距離を歩くは、ペースは遅くとも一般的な視点で言えば「過酷」です。
普通の人は5kmだって歩くのは嫌がります。
100kmウォーカーのトレーニングサポートをしていたときも
長い距離のトレーニング後に少し間をおいて、体調を崩す方は珍しくはなかったです。
競技で歩いている競歩選手も、100kmウォーカーの方も
自分は運動をしているから大丈夫!、っと過信をしていると感染症にかかる危険性は大きいです。
たくさん歩いた後や、疲労感を感じたときは
人混みは避けた方が無難でしょう。