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稀勢の里の引退に想う事
選手の頃、ヨーロッパで単身合宿をする、試合に行くということがありました。
まだ、中国勢も強いころでは無かったので、東洋人が海外で独り合宿や試合をするのは
珍しかったと思います。
それでも、合宿先でも試合でも嫌な思いをしたことがありません。
逆にそれが凄く嬉しく思えました。
やはり、独りで海外でトレーニングをする、試合をするということは
非常に心細いものであり、ナーバスになる部分でもあります。
だからこそ、スポーツの大前提「平等」「公平」で受け入れられることは
海外でスポーツをする上で、大きな後ろ盾になり、勇気づけられる部分です。
稀勢の里が引退しました。
日本人横綱としてのプレッシャーを考えると、想像するだけで背筋が凍ります。
長く横綱でいることより、美学で怪我リスクを負ってでも勝ち切った前回の優勝
その代償として、横綱としての戦績は36勝36敗の97休。
横綱と言う地位だけに賛否はあるでしょう。
想うのは、海外の横綱であったとしても、稀勢の里ように苦しんだとしても
稀勢の里の成績を一つの基準として、皆さんも見て欲しいなぁっと思ったりしています。