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100㎞ウォークで最初は飛ばさない方が良い理由 乳酸の話のつづき

乳酸は筋肉を硬くし、疲労を進めます。

なるべく乳酸の生産を最初の段階に少なくしなければ、

乳酸で疲労した筋肉をさらに無理やり動かさなければならなくなり

余計に乳酸が溜まる負のスパイラルに落ちます。

 

つまり、最初に速すぎるペースを作ってしまい、体内に乳酸を作ってしまうと、更に疲労が溜まり、

途中で必ず大幅なペースダウンが必要となります。(いわゆる疲労困憊状態)

そして、このペースダウン時に乳酸が代謝され元気になりまたペースを上げられるのです。

 

「疲れたから休んだ、休んだら元気になって、また歩けた」

という運動生理学的なロジックはこの乳酸の増減が主な原因です。

 

100kmで最初から飛ばして、乳酸が溜まった状態がおきると、早めのペースダウンが起こり

のんびり歩くか、休むかして乳酸を代謝して、またスピードを上げ、また乳酸が溜まる、の繰り返しが起きます。

ただ、ウォーキングはランニングほど速くはならないので、乳酸の量も限定的でそれなりにペースが持ってしまうので

原因が乳酸にある、というのに気がつきにくいのかもしれません。

だから、この乳酸を考えたレース(ペース)展開が、どうしても必要性に感じにくいのかもしれません。

 

しかも、やっかいなのはこの乳酸は、糖代謝で生産されます。

100kmウォーカーの皆さんは、いかにハイカロリーなものを摂取するのか?

ということを考えます。そして、糖は脂肪よりも体内吸収効率が高いので

実感が高いので、身体に「エネルギーが回復した!」と感じやすいのです。

実はそこに落とし穴があるのかなぁ、と思ってます。

逆を言えば、まだまだ一般のウォーカーさんが速くなる要素がいくらでもある、と考えてます。

 

じゃあ、具体的にどうすればいいの???

は、次回に書きますが、

こんなマニアックな話、これをしっかり読んでくれる方の心当たりが

5名くらいしかないので、明日でこの話は最終回にしたいです(笑)

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