競歩競技レベルを向上していく上で、
目指す試合を設定し、様々な練習を組み合わせていく必要があります。
競歩の場合は、特に「第三者の目」が勝負を分けることは珍しくありません。
それは、
《歩型による失格》
どんなに一生懸命練習をしても、それが
≪歩型違反のフォーム≫≪違反になりやすいフォーム≫
では、大事な試合で失格をしてしまう、ということが起きます。
競歩練習を実践的に組み立てるとき、下記のような練習があります。
【レペテーシュン】
レースペースに近いスピードで歩き、つなぎはゆっくり歩き、またレースペースに近いスピードで歩くを繰り返す
目的:レースペースの感覚をつかむ
例)400m*10回 インターバル100mST 1000m*5 インターバル200mST
※ST=ストロール
【ビルドアップ】
最初はゆっくり余裕のあるスピードでフォームを意識して歩き、徐々にスピードを上げていく
目的:スローペースからスピードゆっくり上げていくので、速いスピードでもフォームの崩れが少ない
例)15㎞ビルドアップ 25㎞ビルドアップ
【ストロール(ST)】
走りでいうジョギングのようなもの。フォームを意識して動きが崩れないように
目的:フォームの習得・修正
例)30分ST 60分ST
【ダッシュ】
フォームの意識しつつ、スピードを出す。坂も活用
目的:絶対スピードの強化
例)50mダッシュ 100mダッシュ
【ロング】
長い距離を一定のスピードで歩く。途中でばてないようにある程度余裕のあるペースで
目的:筋持久力の強化
例)25㎞ 40㎞
【時間歩】
スピードは気にせず、ゆっくり歩く
目的:持久力の強化・フォームの習得・修正
例)2時間歩 3時間歩
【ウェーブ歩】
スピードの上げ下げを行いながら歩く
目的:ロングとレース練習の組合せ・スピード変化への対応
例】)16㎞ウェーブ歩(2㎞上げ、2㎞落とし) 30Kmウェーブ歩(5㎞上げ、5㎞落とし)
【ドリル】
競歩の動きを細分化して、一つ一つの動きをトレーニング
目的:反復練習し動きの修正・習得
【20:20:20】
様々な練習を組み合わせてトレーニング
目的:競歩練習の一連の流れをいれることで、意識したフォームを実践的に練習
例)20分ドリル+400m×5本+4000mなど