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リオ五輪 女子20㎞競歩レース解説&レビュー
リオ五輪 女子20㎞競歩レース解説&レビュー
世界記録保持者中国の劉選手が、飛び出してレースを作るかと
思ったが、集団でのレースを彼女は選択。
劉選手の対抗となる、メキシコのマリア選手は前哨戦の世界競歩チーム選手権では
積極的なレースをしたが、劉選手の様子見で集団の中に待機したため
全体のペースが遅めとなる。順位が重要な五輪ならではのスローペース。
そのため、岡田選手もTOP集団でレースが出来る。
10㎞手前ぐらいで劉選手が集団を引っ張り始めペースが速くなりレースが動く。
劉選手のペースアップについていけない選手が落ちていく中、先頭集団は
3名に絞られる。劉選手・マリア選手・LI選手(中国)
昨年の世界陸上の1・2・3がやはりメダル争いとなる。
マリア選手は劉選手を前に置き、抜くタイミング見計らうが、抜けない
勝負はラスト100mまで3名でもつれる。
スパートを掛けた劉選手を最後まで追い抜くことが出来ずにマリア選手は
僅か2秒差の2位、その後4秒差でLI選手。
マリア選手が中国1・2フィニッシュを阻止したのは、大健闘といえるでしょう
劉選手の横綱相撲と言って良い結果。
タイム差以上に強いレースでした。おそらくマリア選手は途中何度か仕掛けたが
劉選手が抜かせない。一度も前に出させなかったところが強さの証明です。
少し楽をしたいと思うならあえてマリア選手を前に出す。そして、後ろについて
力を温存するという選択肢もありましたが、その選択をしなかったところに
劉選手の余裕を感じます。
岡田選手の解説&レビュー
今ある力を全て出し切りました。
世界陸上で積極的にいけなかった点を反省材料にしていましたが、
その課題をクリアして、16位という順位は岡田選手の課題克服能力の
高さを証明してくれました。
前半はトップ集団につき、途中順位こそ下げましたが、ラスト5㎞でペースを作り
落ちてくる選手を確実に拾う。素晴らしいレースをしました。
次の段階に行くためには全体的なレベルアップをしなければいけないのも
岡田選手もよく分かったと思います。
前半にトップ集団についたのも良い勉強になったと思います。
東京五輪の岡田選手がとても楽しみなったレースでした。