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2024年パリ五輪 男女混合競歩リレー 男女混合競歩リレーの魅力② 速い選手を組み合わせれば勝てる?

男女混合競歩リレーの魅力①では、難しさを解説しています。

 

2024年パリ五輪 男女混合競歩リレー が五輪新種目として開催されます

その魅力と面白さ!をデータを交えて解説していきます!

 

男女混合競歩リレーの魅力は、持ちタイムが速いチームが有利ではない!

ということです。

以下の表は2024年4月に開催され、男女混合競歩リレーの出場権を獲得レースとなった

世界競歩チーム選手権、男女混合競歩リレーの結果を見てみましょう

詳細は以下より確認してください

https://worldathletics.org/en/competitions/world-athletics-race-walking-team-championshi/world-athletics-race-walking-team-championshi-7199325/results/mixed/marathon-race-walk-mixed-relay/final/result

 

優勝はイタリア2(ITA2)がしました。

 

日本は最後に抜かれて銀メダル

 

銅メダルは、昨年の世界陸上ブタペスト大会で男子競歩2冠に輝いた

アレバロ・マルティン選手がいるスペインチーム

 

4位は20年東京五輪女子20㎞競歩5位入賞のゴンザレス選手がいるメキシコ

 

5位には世界陸上ブタペスト大会男子20㎞競歩銅メダル・ボンフィム選手と同じく世界陸上ブタペスト大会では女子20㎞・35㎞と

W入賞したライラ選手が入りました。

 

では、速いチームが優勝したのかを

各チームの男女20㎞の自己記録を合計した事前のチームの「40㎞持ちタイム」を

今回の結果順にタイムと順位を見ていきましょう

優勝したITA2チームは、

男子選手フランシスコ選手の自己記録は男子で10位

女子選手バレンティナ選手の自己記録は女子で12位

チーム全体では12位と決して優勝候補のチームでは無かったのが分かります

 

銀メダルの日本チームは、男子池田選手は男子の中でも1位の記録をもち

女子選手の岡田選手も女子選手中で9位と全体で3位

銀メダル獲得は実力をしっかり発揮できた結果でしょう

 

銅メダルのスペインも、しっかり世界陸上ブタペスト大会で競歩男女ともにすべての金メダルを

獲得しただけに、メダルをしっかりと獲っていきました。

 

スペイン2(スペインの第2チーム※1か国3チームまでエントリー可能)

ウクライナ3、フランス2は、持ちタイムが16・18・15位とそれぞれ入賞ランク外でしたが

大健闘の入賞ラインの争いとなりました。

 

速い選手をそのまま組み合わせれば勝てる!という訳ではなさそうです

 

 

実は、男女の「合計タイム」「実績」だけをみると、1~8位をスペインと中国でどれだけ占めてしまうか?

が下馬評でしたが、まったくそうなりませんでした。

 

中国は女子選手に女子20㎞競歩世界記録保持者Jiayu-yang選手を始め、

世界陸上・五輪合わせて5度の金メダリストHong-liu選手

五輪金メダリストShijie-qieyang選手を揃えて万全の布陣でした

 

しかし、

 

中国の最高順位はShijie-qieyang選手のいたCHN2の11位が最高とTOP10にも入れませんでした

男子選手に決して遅い選手を選んだわけではありません。

 

実際に、中国チーム(CHN)女子20㎞競歩世界記録保持者Jiayu-yang選手とペアを組んだJun-zhang選手の20㎞PBは1:17:26

このペアのタイムは2:41:15

40㎞持ちタイム2位のスペイン3(ESP3)チームの2:44:03と3分近い差があり

持ちタイム3位の日本チームとスペイン3チームのタイム差が30秒程度ですので

3分の差は圧倒的な差。

ですが、この40㎞持ちタイム1位の中国チームは順位は12位と、まったく実力を発揮できませんでした

 

実力を発揮できなかったといえば、スペイン2チーム(ESP2)。

世界陸上ブタペスト大会女子2冠マリアペレスと世界陸上北京大会男子20㎞競歩金メダル、ロペス選手の金メダルペアは

10位とまったく奮いませんでした。

 

強い選手をそのまま組み合わせれば、メダルを獲れる!

という簡単なものではなさそうです。

 

栁澤 哲(競歩TV解説者)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%81%E6%BE%A4%E5%93%B2

 

転載・引用は可能ですが、HP「問い合わせ」より、ご連絡ください

 

 

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