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世界陸上ブタペスト大会 男女35㎞競歩展望 今大会20㎞メダリストが35㎞競歩でも何名表彰台に上がるのか!
世界陸上ブタペスト大会
競歩の最終種目男女35㎞競歩が明日14:00-にスタートします
男女ともに、見どころは
「今大会20㎞メダリストが何人表彰台に上がるか!」でしょう
男子から展望していきたいと思います。
今大会男子20㎞競歩を優勝したAlvaro MARTIN選手(ESP)は
35㎞にもエントリーしています。
銀メダリストのPerseus KARLSTROM選手(SWE)・銅メダルのCaio BONFIM選手(BRA)も
エントリーしており、35㎞でもメダル獲得を狙っています。
前回のオレゴン大会はPerseus KARLSTROM選手(SWE)だけが20㎞・35㎞両方でメダルを獲得しましたが
それは単純に20㎞で金・銀の山西・池田両選手が出場していなかっただけの可能性もあります
ただ今回は20㎞のメダリストが35㎞でメダルを獲得するには
かなりハードルが高いです。それは【日程】と【メンバー】
【日程】
前回は中8日とたっぷり休めましたが、今回は中4日
この日程でどこまで疲労を回復できるか?
【メンバー】
今回はメンバーが揃いました、Mスタノ選手(ITA)が前回金メダリスト
連覇を狙っています。20㎞競歩にも出場しましたが、棄権をして35㎞に備えた様子
何と言っても、日本3選手はどの選手もメダル候補です
20㎞競歩のメダリスト達の強敵と言えるでしょう
川野選手は前回大会銀メダリスト、今回は当然、金メダルを狙ってくるでしょう
前回も誰しも経験の少ない35㎞競歩のレース展開をうまく読み切り
Mスタノ選手とのマッチレースになりました
丸尾選手は東京五輪日本代表、2017世界陸上ロンドン大会では4位入賞もしています
あれから6年、スピードも強化し50㎞からうまく35㎞という距離に合った
能力を身に着けてきました
野田選手は前回大会も出場し、入賞まであと僅かの9位
こういう順位は、とても悔しいものです。
あと一人で入賞にとどかない、そういう意味では4位もとても悔しいです
世界に対して力負けするような選手では無いので
今回こそは入賞以上が期待できると思います
女子35㎞を展望したいと思います。
前回は女子20㎞競歩メダリスト全員が、そのまま色も変わらず35㎞で全員メダリストになりました
前回大会の金メダリストKimberly GARCIA LEON選手(PER)は
今大会も20㎞競歩出場しましたが、4位とメダルに届きませんでした
今回20㎞競歩を優勝したMaria PEREZ選手(ESP)も35㎞にエントリーしており
別人による2大会連続の2冠という可能性も残っています。
35㎞はKimberly GARCIA LEON選手(PER)の連覇との争いとなります
この2名はお互いに35㎞競歩世界記録を更新しあってきました
Maria PEREZ選手(ESP)2時間37分15秒
Kimberly GARCIA LEON選手(PER)2時間37分44秒
その差は僅か30秒です
2冠を果たしたいMaria PEREZ選手(ESP)
2冠を果たし2冠を阻止したいKimberly GARCIA LEON選手(PER)
この二人が中心でレースが進むのは間違いないでしょう
日本選手は前回大会、最後の最後に抜かれて9位なってしまった園田選手に期待したいと思います
初海外・初世界陸上で9位は立派ですが、時間が経つにつれて入賞を逃した悔しさは
大きくなっていったと思います。
今の園田選手であれば、最後に抜かれることは無いと思っています
ベテラン、渕瀬選手にも注目です。
五輪で唯一入賞経験のある渕瀬選手。試合をまとめる能力は非常に高く
満身創痍だと思いますが、見せ場を作るレースをしてくれるでしょう
そして、残念なのは岡田久美子選手、前日に腰椎捻挫ということで欠場を決めました
過去4回は20㎞競歩での出場、初めての20㎞競歩以外での世界陸上に
岡田選手も「どこまでやれるか!」楽しみにしていたと思うと
この決断が断腸の思いだったと思います。
まずはしっかりと治して、来年のパリ五輪に向けて気持ちを切り替えて欲しいです。
女子20㎞競歩は銀メダル・銅メダルのMONTAG選手(AUS)とPALMISANO選手(ITA)が
出場しないので、前回大会のように20㎞・35㎞が同じ選手になることはありません
しかも女子は男子よりハードな中3日
Maria PEREZ選手(ESP)Kimberly GARCIA LEON選手(PER)ともに
最大の敵はこの日程かもしれません
男女とも20㎞競歩の優勝者が35㎞に出場するので
2冠を男女ともに獲得する可能性が残っています。
もし、そうなるのであれば、改めて「35㎞競歩の意義」が問われるのではないか?
っと思います。
今回の男女35㎞競歩は、今後の「世界陸上の競歩」を占う大会になると思います